大宇宙の探求者[だいうちゅう・の・たんきゅうしゃ](大宇宙の探求者)
太古の爬虫類[たいこ・の・はちゅうるい](参考)
「恐竜」は我々の日常感覚から言って十分巨大であるものの、「怪獣」と呼ぶほど巨大でも不死身でもないことを我々は知っており、「太古の爬虫類」の方が「そうかあ、何たって太古だもんなあ、どんなのがいるか分からんもんなあ」と言うように、分かったような分からないような分だけかえって不気味さがあるような気がするのは、筆者だけであろうか?。
第十番惑星[だい・じゅうばん・わくせい](参考)
天王星の運動については単独で説明が付かない“摂動(ゆらぎ)"が観測されており、「これは更に外縁を公転する惑星の重力によるものである」とする理論により海王星が発見されたことは良く知られている。しかし海王星の質量だけではまだ天王星の摂動をすべて説明するには不足であり、これを更に更に修正するため、更なる外縁軌道の惑星を求めて発見されたのが“冥王星"である。
ところが、地球の数倍程度の質量が期待されたにも関わらず、冥王星のそれは月の1/6程度に過ぎず、これが「太陽系には冥王星よりも外縁を巡る十番目の惑星があるのでは?」という仮説のもとになっている。
第二段階レンズマン[だいに・だんかい・れんずまん](第二段階レンズマン)
太陽の女王号[たいよう・の・じょうおう・ごう](太陽の女王号シリーズ)
その後、どうしても続きが読みたくなり、ペーパーバックで未訳分を買ってきたこともあるのだが、筆者の英語力ではどうしようもなく、あきらめた思い出がある。
ダイン[だいん](参考)
外惑星の運動に摂動があるのは事実のようであるし、近い将来第十番惑星が発見される可能性は高そうだ。
「…カロンの直径は冥王星の約半分で…冥王星とその衛星のカロンは地球と月よりも二重星の適切な候補である(すまんね、諸君!)。」
柴野先生のお答えは、確か「沢山の人から続きが読みたいとは言ってもらえるんだけど、そのほとんどの人が表紙は松本さんのイラストでなくちゃ絶対いやだって言うもんでねえ、困ってるんです。」であった。
地球の汚名[ちきゅう・の・おめい](地球の汚名)
筆者の持っているのはハヤカワ文庫版であるが、そのうちハルキ文庫あたりに再録されるかもしれない。
超サイクロトロン[ちょう・さいくろとろん](キャプテンフューチャー・シリーズ)
クォルンの目的は、例の無いほどに遠距離航行可能な大型で強力な宇宙船を建造するため...であったが、キャプテンフューチャーのライバルを自任する割にはこれくらい自分で作れんのかなぁ?
潮汐力[ちょうせき・りょく](参考)
潮汐力は物体の別々の箇所に働く重力の僅かな違いに起因する、一種の見かけの力である。
天体が周囲に作る重力場は距離によって僅かづつ弱まるため、天体から遠ざかる方向に対しては均一にはならない。このため、重力源の天体に近い部分はその天体に引き付けられる様に、また反対に重力源の天体に遠い部分は天体から遠ざけられるように(実際には「おいてけ堀」を食らっているだけだが)働く。重力源に近いほうが遠いほうよりもより強く引きつけられるため、落下する物体全体としてはあちこちで加速にムラが生じ(重力に引かれて落っこちる割合にバラつきが出る)、ために引き裂かれるような力を感じることになるのである。
この力が引き裂かれる方の天体の表面重力を越えると、当然のことながら表面(相手の天体に近いところ)から順にバラバラとはがれてしまう訳で、「ロッシュの限界」に入った天体が破壊されるのはこのメカニズムによる。
この摩擦は天体の自転に対しては抵抗として作用するので、天体は徐々に自転速度を熱エネルギに変え・発散しつつスピード・ダウンしていくことになる。この摩擦力による自転の消耗がもっとも少ない状態は母星に同じ面を向け続ける(公転と自転の周期が一致)状態であり、この状態が最も安定しているのだ。我々の月が地球に同じ面を向け続けているのはこの所為であって、別に高度な宇宙人のメッセージとかではない。
細い金属線によって撮影対象(ミニチュア・モデルだけでなく、俳優をそのまま吊る場合もある)を吊り上げ、機械仕掛けによって移動させるなどし、あたかも飛行しているかのように操作する技術のこと。
上映時に吊り下げ用の金属線が見えてしまう様では台無しという訳で、背景と同色に塗ったうえで画面に溶け込むように照明を工夫するのが基本のようである。円谷特撮全盛期には零戦の編隊が飛ぶ1カットのために半日かけて照明を調節したこともあると聞く。
また人間の先入観を利用して、背景もモデルも上下をひっくり返したこともあったそうである。
この場合、映画の画面ではミニチュア・モデルの下方向に吊り下げ用のワイヤがあるのだが、観客はミニチュア・モデルの上面にワイヤがあると思い込んでいるので、まず大抵の人は気がつかないのだそうだ。
ティコ・ブラーエ[てぃこ・ぶらーえ](参考)
ディプラスター[でぃぷらすたー](天界の王,スターキング)
戦艦の艦首に設置された巨砲であり、(ラインスターの「最初の接触」に登場する船首熱線砲とならんで)「波動砲」の原イメージのひとつと思われるが、その威力は遥かに巨大で想像を絶するものがある。
デジャー・ソリス[でじゃー・そりす](火星シリーズ)
先ずジョン・カーターが最初に火星に来た時の様子を思い出して欲しい。そう、彼は一種の幽体離脱+テレポートによって火星に来ているのである。つまり、肉体は地球に置いたままだ。
つまり火星のジョン・カーターとは、実は精神のみの存在なのであり、一種の純粋知性体(!?)のようなものと考えられる。
とすれば、彼が剣を振るい美女を抱きしめ勇を唱えるのも、全てはカーターの強力無比な精神力が物理的な効果を及ぼしたことによると言わざるを得ない。(一種の傍証として、原作でもジョン・カータが類まれな精神力とテレパシーの持ち主であることははっきりと書かれている。)
ちょっと見には受け入れ難い話のようだが、根拠となる部分はバローズ自身が原作の冒頭で明示的に書いていて(本当は“つい書いちまった”と言うべきであろうが)、読者なら誰でも知っていることである。
ついでに言うと、こんなことを言っているのはもちろん筆者だけではなく、以前から幾人ものバローズ研究家が多少の違いはあれ指摘しており、ここを根拠に「バルスームは死後の世界である」と主張する研究者もいるそうである。
さて、以上を認めた上で原作を読み返すと、巻末で大変なことに気がつく。と言うのも「精神のみのカーター」と「デジャー・ソリス」との間に息子が出来ているからである。(後の巻には娘も登場する。)
これはどのように解釈すれば良いのであろうか?
筆者の考察は以下の2つである。
一つは「デジャー・ソリスには「恋人たち(by P.H.ファーマー)」に登場する“ラリサ”のような能力がある」とするものである。
この場合彼女は、地球人のみならず誰の子供でも宿せる能力があり、こう考えるとデジャー・ソリスが緑色人(どう見ても非人類)に“かどわかされる”ことにも、やや消極的ながら理由がつく。
二つ目は“デジャー・ソリス自身を含む赤色人すべてが純粋知性体の一種である”とするものである。これは「バルスームは死後の世界である」とする説を多少SF的に推し進めたものと言っても良い。
当然、「カーター」と「デジャー・ソリス」との間に息子が生まれたように思えるのも、2つの純粋知性体から一部を寄せ合って「マージ」したものと考えられる。
この場合、デジャーソリスにも肉体がないのであるから、彼女がとてつもない美女に見えるのも「彼女を形成する知性体が外部に発信する信号」中に「美人だぞー」+「究極だよー」といった抽象度の高いコードが多量に含まれているためと考える他はない。(バルスームは美男美女ぞろいであるから、デジャー・ソリスの場合は、上記のコードを発信するレートが他と比べてひときわ高いというだけなのかもしれない。)
こういった抽象コードの場合、実際の解釈(情報の解凍と言っても良いだろう)は受信者自身のデコード特性に委ねられるため、大抵の場合は「自分の最も好み」の姿がアウトプットされるであろう。
20世紀初の地球人が見れば「地球人そっくりの美女」に、バルスームの緑色人が見れば「フェロモン緑色女」にと、それぞれ都合の良い形態に解釈されるのである。こう考えても、彼女が緑色人に“かどわかされる”ことには十分理由がつく。
さて、あなたはどちらの解釈がお好きでしょうか?
鉄槌[てっつい](銀河パトロール隊)
攻撃力を最高レベルに高めた戦艦の一種。およそ理論的に考えられる限りの威力を持った破壊ビームを装備しており、ボスコーン要塞破壊戦の切り札となった。当然攻撃力以外の性能は2の次になっており、特に速力は最も低い艦種のひとつ。よって単独の運用は考えられず、他の高速戦艦などと併せた時に最大の能力を発揮できる。艦砲射撃専門の超戦艦と考えても良いであろう。
当初から、銀河パトロール隊はボスコーンに対し数的・質的に劣勢であり、一隻のパトロール艦も無駄には出来ない状況であった。このため単独運用できない艦種の建造など考えられなかったが、キニスンの提案により建造され、ボスコーン要塞掃討戦などに投入され良好な運用実績を上げた。
デルゴン貴族[でるごん・きぞく](銀河パトロール隊ほか)
デルゴン人[でるごん・じん](銀河パトロール隊)
エッドール人の銀河征服プランには---アリシア人による巧みな妨害工作とは別に、こうした小さな計画倒れが度々発生していたと思われる。
テルビウム[てるびうむ](キャプテンフューチャー・シリーズ)
振動ドライブはロケットエンジンなどとは桁違いの高出力を発生するため、特別設計の筐体に収め宇宙船の船体にがっちり固定する必要がある。また振動ドライブは「電磁波の高周波振動」を放射して推進力を得る原理であるから、これを収めるケースも電磁波に対して極めて高い透過性を持っている必要がある。
以上より、テルビウムとは「強度」と「電磁波に対する透過性」を高いレベルで併せ持った金属と推測できる。普通の宇宙船の船体に利用されない(利用されているという記事が無い)のは、「ごく当たり前に使用されているので、わざわざ記述されない」か、または「希有でコスト高なので、商業宇宙船には使用されない」かのどちらかであろう。
天下布武[てんか・ふぶ](参考)
テンソル[てんそる](参考)
電流戦争[でんりゅう・せんそう](参考)
当初テスラは「交流送電システム」をエジソンに売り込みに行ったのだが、交流の利点が理解できなかったエジソン(ひらめきは天才だったが、高等数学の教育を受けてないため)に受け入れられず、ウェスチングハウスの後援のもとテスラ電気会社を設立し、自らエジソンに対抗していくことになったのだった。
理論的にはテスラ側が完全に優位であったが、エジソン側は「交流が危険であること」を示そうとして「交流による電気椅子死刑装置」のデモを行ったりと、結構あこぎな妨害キャンペーンも行ったらしい。
当時既にエジソンは電力会社を経営しており、直流をベースにしたエジソン・システムを実用化していたが、直流システムゆえの問題を抱えて行き詰まりつつあった。
これに対して、テスラが実用化した交流送電システムは、変圧器を用いて簡単に電圧変換が可能であるためエンドユーザのすぐ傍まで高電圧で送電でき、送電経路のほとんどで大電流を流す必要がない(電力を高電圧・小電流の形態で送れる)ため、エジソンシステムのような欠点を持たなかった。
動輪[どう・りん](銀河パトロール隊)
フライホイールは角運動量の形でエネルギーを蓄積することが出来るので、一種のバッテリーとして利用されていると思われる。
独立レンズマン[どくりつ・れんずまん](グレーレンズマン)
独立レンズマンに対しては銀河パトロール隊の通常の指揮系統は適用されず、自身の判断に基づいての行動が完全に認められている。また任務遂行に当たって銀河パトロール隊そのものと同様の権威が与えられており、あらゆる場合について捜査・逮捕・裁判・刑の執行にわたる幅広い権限がある。また公務遂行のため、いかなる援助をも現地政府に対して独自に要求することが出来る。